管理栄養士が教えるビタミンB6とは何か?
いかがお過ごしですか? 悠です
今回は水溶性ビタミンの1種であるビタミンB6が
体の中でどのような働きをするのかを紹介していきます。
水溶性ビタミンとは
ビタミンには脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの2種類があります。今回説明するビタミンB6は水溶性ビタミンの1種です。
水溶性ビタミンとは文字通り水に溶けるビタミンのことです。
水溶性ビタミンは調理の段階で失われやすく、体内に蓄えることが出来ないため、毎日摂取して欠乏症にならないように注意しなければならないビタミンです。
ビタミンB6の役割
ビタミンB6はピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミンの3種類があります。体内ではリン酸エステル型として機能しています。特にピリドキサールリン酸(ピリドキサールのリン酸エステル)はアミノ基転移酵素の補酵素(補助的な役割)となり、アミノ酸の合成や分解に関与しています。
※糖質は酸化的分解によってエネルギーに変換できますが、アミノ酸はアミノ基という構造を持っているため、この酸化的分解を受けにくい性質を持っています。そのため、アミノ基転移酵素などによりアミノ基をα-ケトグルタル酸とアンモニアに別けます。その後、α-ケトグルタル酸はエネルギー産生。アンモニアは有毒であるため、尿素回路で尿素に変換され、体外に排出されます。
また、ピリドキサールリン酸はGABAとして知られるγ-アミノ酪酸を合成する脱炭酸酵素の補酵素としても機能しています 。
欠乏症・過剰症
欠乏症とは私たち人間が正常な生命活動を維持するために必要な摂取量に足りない状況が続くと起こる症状です。
逆に、過剰症は人体が蓄えられる許容量を超えて摂取している状態が続くと起こる症状です。
ビタミンB6が多く含まれている食品
ビタミンB6が多く含まれている食品は、マグロ、鶏肉、カツオ、サケなどに多く含まれています。植物性食品ではバナナや玄米に多く含まれています。
まとめ
いかがでしたか?ビタミンB6の意外な役割や、摂取量が少ないと健康に害を及ぼす大切なビタミンであることがわかりましたね。
ビタミンB6は特にたんぱく質の代謝にとても重要な役割を果たしているため、トレーニングやダイエットでプロテインを飲んでいる方や、妊娠中の方は特に注意して摂取するといいですね!