管理栄養士が教える葉酸とは何か?
いかがお過ごしですか? 悠です
今回は水溶性ビタミンの1種である葉酸が
体の中でどのような働きをするのかを紹介していきます。
水溶性ビタミンとは
ビタミンには脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの2種類があります。今回説明する葉酸は水溶性ビタミンの1種です。
水溶性ビタミンとは文字通り水に溶けるビタミンのことです。
水溶性ビタミンは調理の段階で失われやすく、体内に蓄えることが出来ないため、毎日摂取して欠乏症にならないように注意しなければならないビタミンです。
葉酸とは?
葉酸はPGA(プテロイルモノグルタミン酸)とも呼ばれています。
このPGAは体内でビタミンCなどの還元剤によって還元されることによりTHF(テトラヒドロ葉酸)に変換されます。THFはアミノ酸のセリンとグリシンの代謝、メチオニンの生成。核酸のプリン塩基の生合成に関与している酵素の補酵素(酵素の補助物質)として働きます。
欠乏症・過剰症
欠乏症とは私たち人間が正常な生命活動を維持するために必要な摂取量に足りない状況が続くと起こる症状です。
逆に、過剰症は人体が蓄えられる許容量を超えて摂取している状態が続くと起こる症状です。
葉酸の欠乏症は巨赤芽球性貧血が最も知られている。さらに、血中のホモシステイン濃度を増加し、動脈硬化や心筋梗塞の引き金となる可能性があります。
また、妊娠初期に葉酸が欠乏すると胎児の神経管閉鎖障害が生じる可能性がある。このため、妊婦や妊娠を考えている女性は、葉酸の積極的な摂取が推奨されています。
神経管閉鎖障害とは・・・
胎児が成長する過程で、脳と脊髄はまず1つの溝として発生し、その両側の隆起した部分が合わさって、神経管という管を形成します。正常な場合、この管に由来する組織の層が脳と脊髄、ならびにこれらを覆う組織(脊椎の一部と髄膜を含みます)に変化します。ときに、この神経管が正常に発達せず、脳、脊髄、髄膜が影響を受けることがあります。
葉酸が多く含まれている食品
葉酸はホウレンソウ、ブロッコリーなど緑色の野菜のほか、レバーなどに多く含まれています。
まとめ
いかがでしたか?葉酸の意外な役割や、摂取量が少ないと健康に害を及ぼす大切なビタミンであることがわかりましたね。
葉酸は特に女性が注意して摂取していきたい栄養素です。