管理栄養士が教えるパントテン酸とは何か?

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今回は水溶性ビタミンの1種であるパントテン酸

体の中でどのような働きをするのかを紹介していきます。

水溶性ビタミンとは

 ビタミンには脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの2種類があります。今回説明するパントテン酸は水溶性ビタミンの1種です。

 水溶性ビタミンとは文字通り水に溶けるビタミンのことです。

水溶性ビタミンは調理の段階で失われやすく、体内に蓄えることが出来ないため、毎日摂取して欠乏症にならないように注意しなければならないビタミンです。

パントテン酸の役割

 パントテン酸コエンザイムAやCoAなど補酵素A(酵素の補助物質)の構成成分として体内で働いています。CoAの代表格としてアセチルCoAがあります。このアセチルCoAは体内で糖質、脂質、たんぱく質代謝脂肪酸の合成に関与する物質です。

 

 

欠乏症・過剰症

 欠乏症とは私たち人間が正常な生命活動を維持するために必要な摂取量に足りない状況が続くと起こる症状です。

逆に、過剰症は人体が蓄えられる許容量を超えて摂取している状態が続くと起こる症状です。

 パントテン酸は腸内細菌の合成により人間では欠乏症が知られていないものの、ラットやニワトリでは皮膚炎や成長阻害が知られています。

 抗生物質などを長期間服用している場合は腸内細菌の数も少なくなるため注意が必要です。

パントテン酸が多く含まれている食品

 パントテン酸は多くの食品に含まれていますが、特に多く含まれている食品は

  動物性食品で鶏や豚のレバー

  植物性食品で納豆やアボカド

 に多く含まれています。 

まとめ

いかがでしたか?パントテン酸の意外な役割や、摂取量が少ないと健康に害を及ぼす大切なビタミンであることがわかりましたね。

パントテン酸補酵素Aとして、糖質・脂質の代謝で必須のビタミンである他、極めて多くの体内の酵素反応に関与している重要なビタミンです。