管理栄養士が教えるビタミンEとは何か?
いかがお過ごしですか? 悠です
今回は脂溶性ビタミンの1種であるビタミンEが
体の中でどのような働きをするのかを紹介していきます。
脂溶性ビタミンとは
ビタミンには脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの2種類があります。今回説明する ビタミンEは脂溶性ビタミンの1種です。
脂溶性ビタミンとは文字通り油に溶けるビタミンのことです。
脂溶性ビタミンは調理の段階ではほとんど失われることなく、油と一緒に摂取することで吸収率が上がります。
体内では主に肝臓や脂肪組織という組織に蓄えられます。(脂肪組織は体内に吸収された脂肪の消化と吸収に関与する組織のこと)水溶性ビタミンとは違い、体内に蓄積されていくので取りすぎには要注意です。
ビタミンEの役割
ビタミンEは強い抗酸化作用を持ち、脂質の酸化を防ぎます。脂質が酸化すると過酸化脂質となります。この過酸化脂質はシミやシワの原因になるだけでなく血管内での血栓を生成、動脈硬化の要因となります。さらに、細胞にダメージを与えることによってガンの要因にもなります。
また、ビタミンEには末梢血管の拡張に関与することで、肩こり・冷え性・しもやけなどの予防になると考えられています。
欠乏症・過剰症
欠乏症とは私たち人間が正常な生命活動を維持するために必要な摂取量に足りない状況が続くと起こる症状です。
逆に、過剰症は人体が蓄えられる許容量を超えて摂取している状態が続くと起こる症状です。
ビタミンEが多く含まれている食品
ビタミンEはアーモンドなどのナッツ類やオリーブオイルなどの植物油に多く含まれています。他にも、うなぎの蒲焼やかぼちゃ、アボカドにも多く含まれています。
まとめ
いかがでしたか?ビタミンEの意外な役割や、摂取量が少ないと健康に害を及ぼす大切なビタミンであることがわかりましたね。
また、ビタミンCと一緒に摂ると抗酸化作用の相乗効果が期待できます。
健康のために飲んでいるサプリメントの中にもビタミンEが含まれいることもあり、複数服用している人は少し注意が必要です。